« 忘れ得ぬ「ローライ35」。 | メイン | RML『車を運ぶ貨車』は来週発売! »
2006年06月12日
余部鉄橋の有終を刻む。

いよいよコンクリート橋への架け替えが始まる山陰本線余部橋梁のある町・兵庫県香美町が、「さようなら!ありがとう!そして後世へ… 〜 余部鉄橋の有終を刻む 〜」と題して各種のイベントを行うこととなりました。実は小誌も企画立案に関わっており、誌上でもお馴染みの服部敏明さんの写真展や、広田尚敬さんの講演会、さらには青木栄一先生を招いてのシンポジウムなど、夏から秋にかけて多彩な企画が行われます。まずは香美町のリリースをご覧ください。
▲高度40m、漆黒の天空を衝くトレッスル橋を、光の矢となった列車が駆け抜ける。P:広田尚敬(本誌270号より・以下同様)
兵庫県香美町では、建設から90余年、平成19年春にはコンクリート橋へと架替工事が始まる町の偉大な産業遺産「余部鉄橋」の価値をあらためて顕彰するとともに、新たに生まれ変わる「平成の架橋」をまちづくりへつなげ、将来を展望するために、さまざまなイベントや事業を行います。
■趣旨
① “安全性と定時性確保”のため架け替えられることになった「余部鉄橋」の価値を広くPRするとともに、その雄姿を町民自身があらためて胸に刻み、後世へ伝える。
② 現橋利活用事業へ継承、まちづくりの新しいシンボルとして生かす。
③ 歴史を踏まえ「平成の架橋」を町民の誇りとする。
■事業内容
(1) 「全国鉄橋サミット」 【10月21日(土)/香住区中央公民館ほか】
① 基調講演
演題:「日本の鉄道と橋」
講師:東京学芸大学名誉教授(元鉄道史学会会長)青木栄一氏
② 鉄橋を愛する首長会談
特徴的な鉄道橋を持つ全国の首長が参加。各地の鉄橋紹介、鉄橋・鉄道を生かしたまちづくりへの思いを語り合う。
・ 福島県大沼郡三島町長 第一、第二、第三只見川橋梁〔JR只見線〕
・ 東京都青梅市長 軍畑鉄橋(奥沢橋梁)〔JR青梅線〕
・ 熊本県阿蘇郡南阿蘇村長 立野橋梁、第一白川橋梁〔南阿蘇鉄道〕
・ 兵庫県美方郡香美町長 余部鉄橋〔JR山陰本線〕 以上 4市町村長
③ 「余部鉄橋の一世紀」語り部の集い
④ ミニ余部鉄橋模型(鉄道ジオラマ)展示 ほか
(2) 鉄橋工学の集い(仮称) 【10月22日(日)/香住区中央公民館】
橋梁土木技術に着目したやや専門的な研修セミナー。
① セミナー
《1時間目》 余部鉄橋の建設の歴史
《2時間目》 土木技術から見た余部鉄橋
《3時間目》 余部鉄橋の近代土木遺産としての評価
・ 講師・セミナー内容(未定)
② 建設当時の記録写真展、設計図展示、実物模型展示ほか
(3) 「余部鉄橋の一世紀」語り部の集い 【5〜9月/各種大会行事等で】
鉄橋と共に生きてきた地元住民の思い出、エピソード、苦労話などを披露。
(4)「最後の余部を撮る」 広田尚敬さん講演会and 服部敏明さん特別写真展
【8月25日(金)〜27日(日)香住区中央公民館ほか】
日本の鉄道写真の第一人者・広田尚敬さんが最近の余部鉄橋撮影のエピソード等を講演。余部に通う気鋭の写真家・服部敏明さんの写真展のほかコンテスト応募写真作品を一堂に展示。
(5) 「余部鉄橋」最後の雄姿を…写真コンテスト、応募作品展
・ 冬:ブルートレイン「出雲号」最終ラン、雪景色
・ 春:菜の花畑(春GW)
・ 夏:鉄橋ライトアップ(8月)
・ 秋:コスモス畑(10月)
(6) 関連事業
① 香美町余部鉄橋メモリアル事業〔同実行委員会〕
・写真コンテスト、応募作品展 【8月25〜27日/香住区中央公民館】
・「余部鉄橋」千崎密夫・田中茂写真展 【8月25〜27日/香住区中央公民館】
・「余部鉄橋」夕涼みまつり、ライトアップ 【8月5日】
・余部小学校児童、PTA共同制作による「余部鉄橋」大絵画制作
・あまるべロマン号ヘッドマーク制作(余部小児童制作)
② JR西日本 豊岡鉄道部事業
・企画臨時列車 あまるべロマン号運行 【夏休み中】
(7) 「余部鉄橋」記録保存事業
・ 記録ビデオ(DVD)制作
・ 記念誌(写真集)発行
香美町では、このイベントを通して「余部鉄橋の町」としてのアピールを全国に発信したいと意気込んでいます。このほかにもまだまだビッグなイベントが計画されており、これからはいよいよ余部橋梁から目が離せなくなりそうです。
投稿者 名取紀之 : 2006年06月12日 17:14

