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2005年06月19日
デイビッドに会いにインドへ行く(第1回)
昨年のゴールデンウィークは、5日間の連休を使って、念願だった「デイビッド」に会いにインドへと行ってきました。突然デイビッドなどと言われても、その筋の人でないかぎり判ろうはずもありませんので、最初にプロフィールをご紹介すると、デイビッドとは、1924(大正13)年英国はバグナル製のBサドルタンク機で、トニーやらベティやらの仲間とともに、宗主国・イギリスが植民地だったインド・アッサム州に送り込んだものです。
何しろ80年から昔の話ですから、当然“絶滅”したと思われていたのですが、十年ほど前にアッサム州の煉瓦工場に“生存”していることが報告され、その筋では世界的衝撃として情報が飛び交いました。本誌でも高野陽一さんが渾身のレポートを寄せてくださり、いちはやくその姿を誌面で紹介することができました。
ところがこのアッサム州、独立運動等の影響もあって渡航が制限されており、その後はなかなか情報もなく、件の煉瓦工場がトラックに転換した…という外電を最後に消息が途絶えていました。当然、私も含めて誰もがとっくに廃車解体されてしまったものと諦めていました。
デイビッドのことをすっかり忘れかけていた昨年春先、世界の現役蒸機情報のポータルサイト“International Working Steam Locomotives”にとんでもないニュースが掲載されました。煉瓦工場で不要となったデイビッドが、さらに奥地にあるティポング炭礦に移籍して再起している、というのです。
これはもう何をおいても行かねばなるまい。雨季に入る前、といってもGWの5連休ではかなりのハードスケジュールです。なにしろ現地に到達するまでに2日は必要ですから、5連休とあっても実質現地に丸々いられるのは1日のみ。それでも、えいやっとばかりインド、しかも辺境の地・アッサムへと向かいました。
同行はRMライブラリー『国鉄蒸機の装備とその表情』の著者でもあり、ナロー蒸機にもきわめて造詣の深い西尾恵介さん。まさに珍道中ではありましたが、収穫は大きく、忘れられない5日間となりました。この時の報告は英国の“Narrow Gauge News”2004年7月号(No.263)に掲載しましたが、今回はこのインド行の顛末を、誌上ではご紹介しにくい周辺情報も含めてご覧にいれましょう。ただし、時事的な話題を優先してアップするため、紙媒体で言うところの「不定期連載」となりますので、その点はあしからず。
投稿者 名取紀之 : 2005年06月19日 00:39

