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D51 200が本線復帰へ。

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▲「鉄道の日」と梅小路100周年を祝うライトアップに登場したD51 200号機。動態復帰を遂げたばかりの「義経」と9633号機とならんでの晴舞台。'14.10.14 梅小路運転区 P:高橋 修(撮影協力:JR西日本)

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先週、JR西日本からD51 200号機の本線復帰と、持続的な蒸気機関車動態保存体制の整備についての発表がありました。近い将来、D51による「SLやまぐち号」や「SL北びわこ号」の姿を見ることができそうです。

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▲本線復帰が確定したD51 200号機。1938(昭和13)年に浜松工場で製造されて以来、稲沢機関区→米原機関区→大垣機関区→中津川機関区と中部地方で活躍してきた機関車で、中央西線時代に撮影された方も少なくないはず。長野式集煙装置装備のため煙突が切り詰められているが、これはぜひ原形に復してもらいたいところ。P:JR西日本提供

D51 200号機は梅小路運転区(梅小路蒸気機関車館)の保存車輌の中で、ボイラ検査を受けて構内展示運転可能な「Bグループ」(Aグループは本線運転可能なC57 1とC56 160の2輌)に所属しており、これまで「SLスチーム号」の先頭に立つことはあっても、本線走行することできませんでした。(BグループはほかにC61 2、C62 2、8630、B20 10の4輌)

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▲「SLスチーム号」で活躍していた当時のD51 200号機。1979(昭和54)年3月に一度車籍抹消となっているが、JR発足時に復籍している。P:JR西日本提供

今回のプレス発表では、平成17年度より大規模修繕を実施してきたC57 1号機に続き、D51 200号機の大規模修繕と本線運転用の改造を実施し、「C56に置き換えて、SLやまぐち号・SL北びわこ号のけん引機関車として使用」するとしています。注目の使用開始は「平成29年度以降」とのことです。

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▲新設されるSL検修庫と扇形車庫の位置関係。JR西日本提供

もうひとつ特筆されるのは、これとあわせて「持続的なSL動態保存の体制の整備」が発表されたことです。蒸気機関車の解体検査に特化した専用検修庫を京都鉄道博物館に隣接する梅小路運転区内に新設し、日本の蒸気機関車動態保存の拠点にしようという壮大な計画です。
国鉄時代末期から、西日本地域の蒸気機関車の解体検査(全般・中間検査)は旧鷹取工場で実施をしていましたが、阪神淡路大震災後に鷹取工場を網干総合車両所へ移転したことに伴い、関連業務は梅小路運転区へと移管をしています。しかし、梅小路運転区(旧梅小路機関区)はもともと解体検査よりも軽微な検査(仕業・交番検査)を施工していた箇所であったため、設備面での増強が必要となっていた一方で、重要文化財に指定されている扇形車庫の設備更新や大規模修繕が困難というジレンマを抱えていました。

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▲梅小路運転区屋上から見たSL検修庫建設予定地。すでにピットが造られている。なお、京都鉄道博物館本館とはペデストリアンデッキで結ばれる。'14.8.11 P:名取紀之

そこで今回、運転区内にまったく新たな検修庫を設置し、ボイラ検修場の設置や天井クレーンなどの大型装置を一新することにより、検査・整備の作業性を向上させることとなったものです。しかも、ペデストリアンデッキによって京都鉄道博物館との一体化を図ることによって、博物館の来館者も蒸気機関車の検修の作業風景を目の当たりにできることになります。
【SL検修庫設備概要】
建築面積:869.25㎡
延床面積:984.16㎡(検修場面積765.00㎡)
階数:2階建
主な設備:ボイラ検修設備、天井クレーン等
実施検査:中間検査A、中間検査B、全般検査などの解体検査

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▲京都鉄道博物館の全体レイアウト(JR西日本パンフレットより)に新設される検修庫を加筆。検修庫が重要な位置を占めることがわかる。

完成は平成27年度秋以降。この専用検修庫によって、少なくとも数十年程度は安定的に蒸気機関車の動態保存が継続できる体制が担保されることとなります。なお、JR西日本はこの発表の中で「産業革命の原動力となり近代日本の産業遺産の一つであるSLを後世に継承することは当社の社会的使命であると考えています。」としております。なんとも心強い発表です。

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