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▲周囲もすっかりきれいになって"動態復活"したニセコ駅の転車台。薄暮の中、小樽発長万部行き2944Dが発車してゆく。'14.10.3 P:有島記念館
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北海道ニセコ町の有島記念館では荒川好夫さんの写真展「北海道 冬」~蒸気機関車C62 栄光の記録~の開催に合わせて、地域の鉄道遺産を再認識すべくさまざまな試みをされています。

141016n016.jpgそのひとつがニセコ駅構内にある転車台の修復です。「C62ニセコ号」が運行されていた当時は、この転車台でC62 3号機が方向転換をしていましたので、懐かしく思い出される方も少なくないはずです。もとを正せばこの転車台、根室本線の要衝、新得機関区で使用されていたもので、1990(平成2)年に「C62ニセコ号」のニセコ延長運転に備えてニセコ駅に移設されました。しかしご存知のように1995(平成7)年に「C62ニセコ号」の運転は終了し、以後、今日まで草生したまま眠りについていました。
▲使用されなくなって19年...すっかり草生してしまった転車台。'13.9.6 P:有島記念館
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有島記念館では昨年、外観の見学会を開催し、今年も春先から草刈などをしてきたそうですが、写真展に合わせてお出でになった荒川好夫さんが率先してさらなる草刈や木の伐採、各種機構へのグリスアップなどを行い、あれよあれよという間に動くようになってしまったというから驚きです。

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▲新得機関区時代の転車台。あの狩勝峠の要衝で活躍した転車台が今、ニセコ駅でふたたび脚光を浴びようとしている。'66年 P:荒川好夫
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▲動かなくなっていた転車台を"動態復活"させようと奮闘する荒川好夫さん(左)と、「昭和32年汽車製造」の銘板(右)。'14.9.14 P:有島記念館
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具体的には、モーターは電源がないので不可能、テコをつけての手回しも重すぎてできず、最終的には、モーターにクランクをさして、直接モーターを手回しすることで転車台を回転させることに成功しました。

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▲ 「転車台・殖民軌道跡 植物観察ウォーク」の多くの参加者を乗せて転車台が復活! '14.9.14 P:有島記念館
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9月14日はこの「旧新得機関区転車台」と「殖民軌道真狩線跡」を巡るウォーキングツアーも開催されました。有島記念館主任学芸員の伊藤大介さんによれば、鉄道愛好家ばかりではなく、それ以外の方にも興味を持っていただこうと植物観察も兼ね、鉄道に興味のある方には植物を、植物に興味のある方には鉄道を知っていただく機会としたそうです。

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▲函館本線旧真狩隧道入口。1962(昭和37)年まで使用されていたトンネルで、ポータルがしっかりとその姿を留めている。'14.9.15 P:有島記念館
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▲殖民軌道真狩線跡を歩く参加者の皆さん。転車台付近から絶妙なカーブを描いて軌道跡の道路が続いている。'14.9.14 P:有島記念館
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殖民軌道の跡を歩きながら、北海道における殖民軌道の発達や真狩線の歴史、急カーブなどの軌道特有の線形などについて解説を聞き、その跡に繁茂する植物についての説明も加えて、参加者は約1キロを歩きました。

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▲「殖民軌道要覧図」(左)と殖民軌道狩太停留所待合室正面図(右)。ともに北海道立図書館蔵の貴重な資料。
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▲「殖民軌道要覧図」の真狩線部分の拡大。真狩線は留寿都までの延長計画があったことが知れる。それよりも興味深いのは計画線となっている「上目名~磯谷」間で、あの上目名駅から殖民軌道が敷設される計画があったことになる。北海道立図書館蔵'14.9.13 P:有島記念館
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殖民軌道真狩線は真狩方面の農作物や営農物資、旅客を輸送するために、1936(昭和11)年に狩太(現ニセコ)と真狩村(真狩別6線20)の間12.966㎞に敷設された馬力線で、農作物はこの殖民軌道を利用して中央倉庫に集められ、その後は国鉄の貨車に積み込まれて全国に発送されました。『簡易軌道写真帖』(1997)によれば1938(昭和13)年にいち早く動力化、最終的には1954(前掲書/別説では1952・1953)年に廃止されています。

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▲殖民軌道と中央倉庫の解説。1999(平成11)年にはレールの残骸も発掘された。有島記念館提供
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来たる11月3日(月・祝)には「ニセコの歴史を散歩する~産業遺産と鉄道遺産~」が開催され、これらの遺構も一般公開されるそうです。「SLニセコ号」のファイナルランとあわせてぜひご参加ください。

※鉄道ホビダス サイトリニューアル作業実施のため20日(月曜日)は休載させていただきます。なお、21日(火曜日)より、小ブログも新デザインでリニューアルオープンいたします。

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