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N700系は"N700S"に進化。

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▲N700Aの形状から、性能を更に磨き上げるため、双対の翼を広げたような「デュアルスプリームウィング形」先頭形状となるN700Sのイメージ。なお、標識灯については今後の検討として描かれていない。 (提供:JR東海)
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JR東海はN700系以来のフルモデルチェンジとなる次期新幹線車輌に向けた確認試験車(16輌)の製作を決定し、その概要を発表しました。形式名は東海道・山陽新幹線車輌として定着した「N700」の名称に「S」を付けて「N700S」。「S」は、N700系シリーズ中、最高の新幹線車輌を意味する"Supreme スプリーム(最高の)"を表しています。

20160627171048-54afb663ea3d1fd074be761523fed98664bc75f7.jpg「N700S」の主な特長は以下のように発表されています。
【技術開発成果による新技術の採用】
①ATCとブレーキシステムを改良し、地震時のブレーキ距離を更に短縮する。
②小牧研究施設の走行試験装置を活用して実用化した「台車振動検知システム」の機能を更に向上する。
③駆動システムに、低損失かつ高温下での動作が可能な次世代半導体「SiC(炭化ケイ素)素子」を採用するとともに、JR東海が独自に進化させてきた走行風冷却の技術を組み合わせることで、駆動システムの大幅な小型・軽量化を実現する。
これらにより、より一層の安全性・安定性を向上しつつ、更なる省エネルギー化を図る。

▲「エアロダブルウィング形」先頭形状のN700A。 (提供:JR東海)
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【徹底した小型・軽量化による「標準車両」の実現】
・小型・軽量化を徹底し、これまで実現できなかった最適な車輌の床下機器配置を実現する。
・床下機器配置の最適化により、16輌編成の基本設計をそのまま用いて12輌、8輌などの様々な編成長の車輌を様々な線区に容易に適用させることが可能な「標準車両」を実現する。
・「標準車両」の実現により、一層高品質な車輌を、低コストかつタイムリーに、国内外問わず提供可能となる。

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▲様々な新幹線に適用可能な「標準車両」の実現。 (JR東海プレスリリースより)
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【更なる環境性能の向上】
・N700系の形状を踏襲しつつ、三次元形状を考慮したシミュレーション技術を活用して進化させた先頭形状(デュアル スプリーム ウィング形)の採用により、トンネル突入時の騒音を低減し、更に車体の平滑化や形状見直しにより走行抵抗の低減も図る。
・SiC素子駆動システムの採用、軽量化や走行抵抗の低減により、N700Aと比較して消費電力量を7%削減することを見込んでいる。

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▲小型・高性能「フルアクティブ制振制御装置」をグリーン車に搭載。 (JR東海プレスリリースより)
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◆その他の性能・機能の向上について
【更なる安全・安定輸送の実現】
①車輌に搭載している機器の状態監視機能を強化するとともに、車輌が記録したデータを地上へさらに大量に送信できるようにし、昨年車両所に設置した「車両データ分析センター」において、車輌の状態をさらに詳細に分析できるようにする。
また、検修省力化を図る仕組みを導入し、メンテナンス性を向上させつつ、更なる安全性の向上を実現する。
②車内での異常時には、車内防犯カメラのリアルタイム画像を新たに指令などで確認することで、セキュリティを向上させるとともに乗務員の対応を支援する。

20160627165545-151c06f46aa4b6e917b285ae642bb6a175563916.jpg【快適性・利便性の向上】
①より制振性能の高い「フルアクティブ制振制御装置」をグリーン車に搭載し、乗り心地を向上させる。
②グリーン車の全座席に設置していたモバイル用コンセントを普通車の全座席にも設置し、モバイル環境を更に充実させる。
③小型・大容量のリチウムイオンバッテリーを採用することで、これまで架線停電時に使用できなかったトイレが一部号車において使用可能となり、異常時の利便性が向上する。

▲モバイル用コンセント設置イメージ。 (提供:JR東海)
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この確認試験車では、次期営業車輌に反映する新技術の最終確認が行われます。また、その後は、東海道・山陽新幹線の更なるブラッシュアップを目指し、技術開発を推進する試験専用車として活用するとしています。完成時期は2018(平成30)年3月を予定。次期営業車輌(量産車)は、2020(平成32)年度を目途に投入する方向で検討が進められています。

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